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日本株

日本株 2026-08-21

3行まとめ

  • 8月20日の東京市場は3営業日ぶりに大幅反発。日経平均は前日比890円37銭高(+1.36%)の66,216円79銭、グロース250指数は+34.70(+4.67%)の776.98と急反発、TOPIXも+47.42(+1.19%)の4,059.73で続伸した。米財務省の国債買い入れ消却(バイバック)拡大発表を受けた日米長期金利の急低下が主因で、前日まで続落していた値がさAI・半導体株や新興株への自律反発買いが優勢となった。
  • ただし前回レポート(2026-08-19付、8/18分)と比べると、間の8/19(水)に日経平均が-3.16%(-2,134.31円、65,326.42円)と急落する回があり(この日はレポートが生成されておらず欠落)、本日終値は前回report対比ではなお安い水準。日銀は9月17-18日会合での利上げ観測が8割近辺まで強まり、国内長期金利は約30年ぶり高水準圏を維持したまま推移。
  • 中島義之氏(財経新聞コラム)はAI・半導体株の割高感修正でトレンドが上昇→下降へ転換する「瀬戸際」にあると警戒する一方、野村證券は2026年末日経平均70,000円の強気目標を維持しレーティングでも目標株価引き上げが相次いだ。強気・弱気が拮抗する展開。

前日からの変化

比較対象は前回レポート(2026-08-19付、8月18日分の東京市場動向)である。なお、DATE(8/21)の前営業日である8/19(水)分のレポートは実行失敗等により欠落しており、「前日」ではなく「前回(2026-08-19)との比較」である点に注意。 8/19(水)には日経平均が前日比-2,134.31円(-3.16%)の65,326.42円まで急落する回があり、本日8/20(木)の反発はその急落からの戻りである(この8/19の急落自体は前回・今回どちらのレポートにも本文としては未収録のため、テクニカル・イベント面の文脈としてここに記載する)。

変わったこと(変化・新規)

  • 日経平均: 前回67,460.73円 → 本日66,216.79円(-1,243.94円、-1.84%)。方向としては本日反発(+1.36%)だが、前回レポート時点と比べると水準はなお下。
  • グロース250: 前回758.19 → 本日776.98(+18.79、+2.48%)。前回は「長期金利上昇を嫌気した反落」だったが、本日は逆に「長期金利低下を好感した反発」と材料の向きが逆転した。
  • TOPIX: 前回4,140.22 → 本日4,059.73(-80.49、-1.94%)。
  • ドル円: 前回159円台後半 → 本日158.4~158.6円台。米国債買い入れ消却拡大発表を受けた日米金利急低下により、約1.2円程度の円高方向への動き。
  • 日銀9月利上げの織り込みは、前回「4割超〜8割程度」という幅のある表現だったのに対し、本日は「8割に迫る」との報道が優勢になり、織り込みが一段と進んだ。
  • 中東情勢は、前回の「トランプ大統領のイラン覚書延長見送り報道」から、8/19に「イランの弾道ミサイル発射」という新たな事象へ発展し、緊迫度が上がった。

昨日と同じこと(継続)

  • 国内長期金利は約30年ぶり高水準圏での推移が継続(前回2.945%台 → 本日15時時点2.845%、なお高水準)。
  • 日銀9月利上げ観測そのものは継続(会合日程9/17-18も変わらず)。
  • 値がさAI・半導体株(アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアなど)が相場の主役である構図は継続。前回は下落の牽引役だったが、本日は一部が反発の牽引役に回るなど役回りが変化。
  • 中東情勢の不透明感・原油高懸念、および市場のボラティリティー警戒(日経VIの高止まり)は継続。

要因の連続性

  • 継続要因: 国内長期金利の高水準(約30年ぶり圏)、日銀9月利上げ観測、中東情勢の不透明感(原油高)、値がさAI・半導体株への物色動向(方向は転換したが要因としては継続して相場の主導役)
  • 新規要因: 米財務省による国債買い入れ消却(バイバック)拡大発表を受けた日米長期金利の急低下(本日の株高・円高の直接的なトリガー)、イランの弾道ミサイル発射(8/19、地政学リスクの新展開)、韓国KOSPIの急伸・SKハイニックス急伸を受けた半導体株への思惑買い
  • 解消した要因: 前回懸念されていた「値がさAI・半導体株への利益確定売りの継続」は、本日は自律反発買いに転換し一旦後退した。ただし中島義之氏(財経新聞)はAI・半導体株の割高感修正とトレンド転換リスクを指摘しており、要因として完全に解消したとは言えない状況。

市況サマリー

指数 終値 前日比 騰落率
日経平均株価(日経225) 66,216.79円 +890.37円 +1.36%
東証グロース市場250指数 776.98 +34.70 +4.67%
TOPIX(東証株価指数) 4,059.73 +47.42 +1.19%

(いずれも2026年8月20日(木)の東京市場終値。取得時点: 2026年8月20日大引け後) 出典: 日経平均は890.37円高の「66,216.79円」で取引終了…東証グロ-ス指数は大幅に3日ぶり反発

指数別動向

日経平均(日経225)

3営業日ぶりの大幅反発。前日20日夜(米国時間)に米財務省が長期国債の買い入れ消却(バイバック)の上限拡大を発表したことを受けて日米の長期金利が急低下し、これが株式市場への資金流入を後押しした。前日までの世界的な金利上昇局面で全面安となっていた反動もあり、売られすぎ銘柄への買い戻しが優勢に。韓国KOSPIが株主還元策を巡る報道等を背景に急騰したことも投資家心理の追い風となり、上げ幅は一時1,000円近くに達する場面もあった。値上がり銘柄182、値下がり銘柄42、変わらず1と、値上がりが大半を占める全面高型の反発だった。 寄与度上位はソフトバンクグループ、ファーストリテイリング、アドバンテスト、キオクシアホールディングス、リクルートホールディングス。一方、寄与度下位(相場の重石)は東京エレクトロン、イビデン、京セラ、村田製作所、レーザーテックで、AI・半導体関連株の中でも銘柄によって明暗が分かれた。 出典: 日経平均寄与度ランキング(大引け)日経平均890円高、「売られすぎ」銘柄に買い戻し 円高でも車に食指-日本経済新聞日経平均は反発、前日の下落に対する買戻し優勢-財経新聞

東証グロース市場250指数

3営業日ぶりの大幅反発(+34.70、+4.67%)。国内長期金利の低下がバリュエーション面での割高感を和らげ、買い安心感につながった。前日までの米株高の流れも支えとなった。加えて、半導体関連株が東証プライム市場では手掛けにくかったため、プライムに比べて出遅れ感のある新興市場に投資資金が向かいやすかったという資金シフトの側面も指摘されている。前日までの続落を受けた押し目待ち・自律反発狙いの買いも入りやすかった。 出典: 東証グロ-ス指数は大幅に3日ぶり反発、長期金利低下などで買い安心感-財経新聞東証グロース市場250指数先物概況:長期金利低下と内需買いで大幅反発-財経新聞

強気派 vs 弱気派

強気派

弱気派

  • 中島義之氏(相場展望、財経新聞コラム、8月20日号): 日経平均のトレンドが「上昇⇒下降へ転換するか瀬戸際」にあると警戒。7月30日〜8月17日の上げ幅(+7,786円)に対し、8月18〜19日の下げ幅(-3,894円)が約5割に達した急速な反転を問題視。AI・半導体関連株の寄与率が8月17日の139.92%から8月19日には53.65%へ急低下しており、相場の広がりが失われつつある点を弱気材料として指摘。背景として、世界的な長期金利上昇(米30年債利回り5.31%等)、中東情勢の長期化による原油高、AI・半導体株の割高感修正の動きを挙げる。 出典: 相場展望 8月20日号 中島義之-財経新聞
  • (参考・継続的な弱気論): マネックス証券のコラムでは、8月は前半高・後半安となりやすい季節性があり、高値掴みに注意を促す見方も出ている。 出典: 【日本株】8月は前半高・後半安となる可能性、高値掴みに注意か-マネクリ

経済ニュース

日銀・金利・為替

テクニカル分析

日経225

  • 移動平均線: 25日線=65,724.53円、75日線=66,154.45円、200日線=58,163.91円(8月20日時点)。終値66,216.79円は25日線・75日線をいずれも上回っており、短期的には8/19に一時割り込んだ75日線を回復した形。ただし25日線(65,724.53)が75日線(66,154.45)をわずかに下回る位置関係となっており、短期線が中期線の下に沈む「弱いデッドクロス状態」に近い並びで、急落の余韻が残っていることを示唆する。200日線は現在値より1万円以上下にあり、長期トレンドとしては上昇基調が保たれているとされる水準。
  • RSI(14日): 42.98。50%をやや下回る中立圏で、「買われすぎ」(70以上)・「売られすぎ」(30以下)のいずれの水準でもない。8/18〜19の急落でRSIは50%割れの水準まで低下しており、本日の反発でもなお中立圏にとどまっていることから、地合いが完全に強気に転換したとまでは言えない状況とされる。
  • ストキャスティクス Fast(9日): 34.38(前日59.31から低下)。値幅としては大きく反発した一方、短期モメンタム指標は前日より低下しており、値上がりの勢い自体はやや鈍いことを示唆するとの見方がある。
  • サポート・レジスタンス: レジスタンス(上値メド)は66,640.32(均衡表転換線・週足)、67,038.61(13週線)、67,129.87(均衡表転換線・日足)、67,541.10(6日線)など。サポート(下値メド)は65,879.97(均衡表雲下限・日足)、65,724.53(25日線)、65,028.57(均衡表基準線・日足)、62,375.12(26週線)、58,163.91(200日線)など。心理的節目としては68,000円・70,000円が上値、65,000円が下値の目安とされる。
  • 日経平均VI(ボラティリティー・インデックス): 29.68(前日比-2.76、-8.51%)。株価は大きく反発したものの、中東情勢を巡る不透明感や原油高止まりへの警戒から、取引時間中は高値36.14まで上昇する場面もあり、警戒感が完全には和らいでいない水準とされる。 出典: 【日経平均の値位置を知る!】上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)-株探日経平均株価4本値・移動平均線データ日経VI:低下、取引時間中は警戒感緩まず-財経新聞

東証グロース市場250指数

指数自体は3営業日ぶりに+34.70(+4.67%)の大幅反発となり、長期金利低下によるバリュエーション面の割高感後退が主因とされている。ただし、移動平均線・RSIなど具体的なテクニカル指標の数値については、今回調査した範囲の情報源(株探、松井証券、みんかぶ先物等)では8月20日時点の確定値を確認できなかった。定性的には「長期金利に対する感応度の高さ」が引き続き値動きの主因であり、金利低下局面では上振れしやすく、金利上昇局面では下振れしやすい構図が継続しているとみられる(この点は数値による裏付けが取れていないため、参考情報にとどめる)。 出典: 東証グロース市場250指数先物概況:長期金利低下と内需買いで大幅反発-財経新聞

本日の注目点

  • 7月分全国消費者物価指数(CPI): 本日8月21日8:30に総務省が発表予定。2025年基準への切り替えを伴う発表とされ、市場予想は情報源により幅があり確度の高い一本化した数値を確認できなかった(生鮮食品を除く総合で前年比+2%台との予想も報じられている)。発表後の市場の反応(特に日銀利上げ観測への影響)が注目される。
  • 7月分貿易統計: 財務省が本日発表予定。
  • 20年物利付国債の入札: 本日実施予定。長期金利の先高観が強い局面での消化状況が注目される。
  • 決算発表: 本日はAバランス、エクセレント、東京インフラなどが決算発表を予定。
  • 海外イベント: 米新規失業保険申請件数、8月フィラデルフィア連銀製造業景況指数、7月米景気先行指標総合指数(いずれも夜間発表)。中国の最優遇貸出金利(LPR)発表、スウェーデン中銀の政策金利発表も予定されており、これらが夜間の日本株先物や為替に影響しうる。
  • 前日に急伸したAI・半導体関連株(キオクシア、クオンツ総研など)や新興株の反発が持続するか、日経平均が75日線・25日線を維持できるかが目先の焦点。中島義之氏が指摘するトレンド転換リスクの帰趨も注視点。 出典: 経済カレンダー[日本・米国主要指標一覧]-JTG証券経済指標カレンダー-時事エクイティ

参考リンク